第六章 日本の再建
差し昇る朝日のごとく爽やかに持たまほしきは心なりけり 御製
我々日本人は全員が一人の例外も無く神であります。従って、日本国は神の国であります。では、何時、誰が作ったのか？ 一応パソコンの付録のＣＤ辞書には西暦５９３年の推古１年から現在までの対照表が書かれています。しかし、神話では神武天皇が建国したことになっていて、以来２６６０年経過したとされています。
何れにせよ、つい最近のことであります。卑弥呼という女王がいた記事が中国で書かれた頃に、やっと産声をあげたのでした。国家には、主権、領土、国民という三要素が必要です。初めて日本国家を作ったのが天皇（日御子と称していた）であって、ついでに言うとその政権の実権は皇后にあって、日本列島の主要部分（九州から近畿地方まで）を領土とし、各地方に住む豪族達国民は概ね彼（彼女というべきか？）を支持し其の統治に従ったと思われます。男女はその特徴によって尊重され、恋愛は自由であり、子供は母方にのみ依存して育つという母系社会であった。出雲の大国主は、地方豪族の娘をかたっぱしから妻にして、子供が８０人ほどありました。
人類の歴史は短くて浅い。四大文明からしてせいぜい五千年、日本国の歴史はそれと比較にならないほど短い。記録された国家としては僅か１５００年程度の年月を刻んだに過ぎない。それに最初の日本国政府である大和朝廷が何時成立したのかさえ誰も記録していない。史実、物証をもって歴史を語る方法は一見謙虚で誠実で学問的で正しいやり方のように思われますが、実はこの方法は五官に頼る亡者の手探りに等しいものであって、歴史の全相を解き明かすことができないのです。記録された文字をたよりにしようとしても、アイヌ（これは、人間という意味です）民族と大和民族が混在していた当時の日本人は文字を持たないで長らく縄文土器などを作って生活していました。魏誌倭人伝の記述だって怪しいものです。
文字を持たなくても人間は高度な精神生活をすることができる、と言うことを強調しておく必要があります。釈迦の時代にも文字はありませんでした。アイヌは未だに文字を持たない文化を伝承しています。日本民族の大和言葉は漢字を借用して記録の用に当てたので、古事記や日本書紀という文書が作成されたに過ぎません。当然、それ以前遥か昔から日本民族は大和言葉（日本語）を使って生活し、高度な精神生活をしていました。釈迦と同等な覚者がたくさんいたに違いないのです。その人々を八百万の神々と称して、文字でも少し記録してあります。
むしろ、小説家達の自由奔放な発想の中に歴史の全相を垣間見ることができます。歴史つまり過去は、実際にあったことの他に、ありえたこと、ありえなかったが想像できたことをも含むのです。競馬の当たり馬券だけが記録されても、其のレースの全相を伝えることができないようなものです。そして、本来の歴史として肉体人間に執着せず、４０億年ほど遡って、地球生命の始まりの先カンブリア紀あたりから説き起こすべきでしょう。こうすると、ムー大陸みたいな先史文明社会のことまで言及するはめになり、現代人の知能を超える惧れがあります。先史時代のことはＳＦ的に考えておくことにします。
人類が地上に誕生したいきさつについても物証はありません。しかし、人間はそれを知っています。日本国の誕生についても同様なのです。先史人は別のＤＮＡを持っていたようなのでここでは言及しません。事実、我々現代人類は数百万年前に誕生し、日本列島を領土とする日本国は大体１５００年前に誕生したのです。そして、現代人類のＤＮＡが最初から今日まで同じであるように、日本国の建国の理念、理想も最初から現在我々が完成させようとしている日本国の理念、理想と同一であるのです。ＤＮＡが同じなら肉体の移植もできるし、想念も同じだし、年代を超えて共鳴できます。もし、精子を冷凍保存していれば現代女性が奈良時代の男性の子供を産むことだって出来る筈です。斯くの如く、肇国時代は今なのであります。
私達は明治の元勳達より、むしろ肇国の貴人達を重視するべきです。特に、女帝推古天皇を補佐し、維摩経を理解した聖徳太子の功績は大きい。彼が書いた１７条の憲法が本来の日本国憲法です。尚、最近たまたま発見したのですが、ネット上に佐倉哲氏の１７条の憲法に関するエッセイがありました。早速私は、佐倉氏にメールを書きましたが、彼のその他のエッセイも全て有益でありますが、何より、ネット上にあったのがうれしい。インターネットの情報は今この瞬間に発せられているので、生の声に近く、共鳴する意見に出会うと特に勇気付けられます。それはそれとして、マッカーサーに押し付けられた現在の日本国憲法から脱却し、建国の理念に基づいた本来の日本国憲法を制定する事が出来た時、やっと戦後が終わり神国日本の立ち上げが開始されたと言えます。
多くの小説家達が歴史上の人物について自由に想像をめぐらし、史実や自分の願望等を織り込み巧みに物語を書いています。中でも、大衆小説は多くの人に読まれ国民意識の向上に貢献したといえます。私の歴史上の人物に対するイメージも歴史書ではなく歴史小説から得たほうがはるかに多い。
繰り返しますが、史実だけでは歴史はほとんどわかりません。闇夜のからすです。人間の想像力が加わり、文章技術が適用されてはじめて歴史を伝えることができるのです。神話時代の日本は数千年の長きに渡り、高級なスピリット（神格をもった日本人）もたくさんいた筈ですが文字に記録されていません。我々はその当時の優れた伝統文化が、日本各地の風習の中に伝承されていることを認めることが出来ます。良いものは自ずから何時までも大事にされ、保存される傾向があるのであります。文字を使わない芸術の分野では、縄文人のスピリットが今も活躍していて大きなイベントで作品を発表した例が認められます。大阪万博の太陽の塔は、今でも大きいので目立つ作品ですが、故岡本太郎さんが縄文人のスピリットから直接インスパイヤされて作った作品の一つです。太郎さんの変な作品の数々は皆縄文人の仕業であります。彼のような霊的感受性が強い人は、数千年前のスピリットの影響さえ受けるのです。太郎さん自身の述懐でも、縄文土器に出会った時、これだ！と感じたと述べています。
一方、文字に記録された歴史は僅か１５００年程度しかなく、登場人物もめぼしい人物は書き尽くされた観があります。神として今日天満宮に祭られている菅原道真は有名ですが、勿論彼もまた神格を持った日本人の一人であって、彼は「心だに誠の道に叶いなば、祈らずとても神や守らん」というような歌を書いています。当代大衆小説作家としては、吉川英治や司馬遼太郎が歴史上の人物を等身大で説明していて大衆の盲を開き意識を大いに向上させる作品を書いていて多数の読者に支持されています。
日本人は有史以来数十代を重ねたにすぎません。古い家系の家には肇国のころからの墳墓があるかもしれません。私の生まれた宇野にも、風化して最早原型を留めない墓石が並べてあります。君が代の歌に出てくる細石の巌となって苔がむしたようなのもあります。これで私の血統が万世一系の民草であることがわかります。民草こそ日本の基でありまして、仁徳天皇は飢饉のとき、民草の家々から炊煙が昇るまで徴税をストップして自らひもじい生活を共に体験し、民の釜戸から炊煙が昇るのを待って納税させたのであります。彼は優れた天皇であったから国民は労力を惜しまず彼の死後大きな墳墓（仁徳天皇稜）を作りました。
日本国はまだ出来たばかりなのです。建国に着手したばかりなのです。戦国時代の混乱も、徳川の３００年も、明治の王政復古も、先の敗戦の屈辱も初期の試行錯誤の一つに過ぎません。
人間には天地の全ての物を創造し、支配し、さらに必要なしと認めれば一切を消滅させる能力が備わっています。国家を作ること位はたやすいことであります。日本人が理想的な日本国を作ろうとするのは当然であります。
物事が存在するためには、大多数人類の意識に承認されることが必要であります。少数意見は多数意見により抹殺されて日の目を見ないで時間の経過を耐えねばなりません。小数派があえて反乱しても、不幸な犠牲者が発生し、やがて鎮圧されるしかないのです。賢明な人間は無駄を嫌います。世界を平穏に保ちつつ自由に変革し、支配するという方法を採るのです。
一つの法案を書いたとして、これが国会で承認されないうちは唯の落書きでしかありません。しかし、一旦国会で承認されれば、百官諸々の司達の至上命題と化し、国家システムはこれに従って運用されるでありましょう。
自動車王のヘンリー・フォード一世も、同様の見解を述べていました。かれは、人類意識の要素に言及していて、それが霊的な微小体であるといっています。この微小体の多数の賛同を得た時に計画はすらすらと実現するものであるといっています。事業を成功させるのも、国家を安定させるのも原理は同じです。
国会の例でいうと、法案の議決を得るには代議士の多数賛成票を必要とします。現在の日本では、代議士票をたくさん集めるには日ごろからの根回しが必要です。党派を組み多数の票を一括して使うことができれば国会での活動が便利です。党派の代表者は政治的発言力がその背後の票数に比例して大きくなります。私欲をねじ曲げるには、現金も有効です。ある種の執着を解くには武力が有効な場合もあります。金や武力を直接使わず、説諭（方便、恫喝）だけで投票させるのが通常の政治手法です。講演会やパーティや会議を頻繁に開催し、言語を駆使して多数票を集める訳です。其のような政治活動の結果、現時点では日本国政府は自民・公明・保守の連立内閣になっているのであります。
現在の日本は、本来の姿からすると甚だ低レベルにあるというしかありません。神の国日本が実現されたならば、其の政府国会は良識のみが支配する府となり、国民は官僚や代議士を心から信頼して国政を委ねるでしょう。金や私的情実で投票することはなく、国家の各層において各自の自由で爽やかな意思にしたがって全てが選択されるのです。では、神の国日本は何時実現するのか？それは既に心の中で実現しています。一億の国民の内、このＨＰを見る神縁深き日本人は、既に神の国の国民です。国会議員は「人格者」ではまだ不足で、｢神格者」である必要があります。我々は、神の国を立ち上げる大力量人たる日本人を代議士に選べば良いのです。そのような政治家に投票すれば、その得票が多数になるにつれて、日本が神聖化するのです。私は神国日本建設の同志を求めます。八百万の神々の皆さん、メールをお待ちしています。皆共に自ら国会議員となり、又は国会議員を選出し、神の国を今ここに実現しましょう。日本国の実相顕現と天皇の実相顕現は表裏一体であります。国民多数の投票を得て、神々が代議士の多数派を占めた時、日本国は神の国になるのです。