第五章 成仏
私は、久遠の昔からここにいた。私は、全ての場所にいる。私の身体は、無限大である・・・というように、人間が正しい自覚に達すると、あらゆる限界というものが消滅してしまいます。このような自覚に達した人々を仏と称してよいと思います。仏典では、釈迦のみが人間の完成者であり、人間の中で最上最尊最勝の人格者であると誉めちぎっていますが、それは仏典を書いたのが彼の弟子達であったのですから、当然のことであります。
人類が現代の文明社会に到達するまで、有史以来僅か五千年ほどの年月が経過したに過ぎません。しかも、文化的な生活環境が整ってきたのはここ数百年のことに過ぎません。コンピュータに至っては普及し始めてからまだ数１０年、出来たてのほやほやであります。
覚者（仏）は、この宇宙の始まりにおいて、光というエネルギーの最小単位が創造され、陰陽の二極が設定され、速度や質量の限界（光の速度が最高速度であること、エネルギーは一定の量に達すると物質化すること）が決められて物質宇宙が形成されて来たことを懐かしく思い出すことが出来ます。この過程に費やされた時間は現代文明の物差しでは測ることができません。
現代文明の枠内ではいくら１の後ろにゼロを並べても宇宙の始まりが何時で、宇宙の端までどれだけの距離があるかを表記できません。しかし、人間はそれを先天的に知っています。そして、其の自覚（全てを知った自覚）の上でいろいろなモデルを作って日常の生活に応用し、世界を支配しています。ニュウトンの力学体系で、其の誤差内で制御することが出来なくなると、アインシュタインのような人が新モデルを考案しました。ホーキングなどは、アインシュタインの設定した限界速度である光速をさらに超えた空想の世界のモデルを書いています。
人間が偉大であるのは、先天的にこの宇宙の実相を知り尽くしていて、其の上でこの肉体生命を与えられていると言う点にあります。だから、人間のアイデアには限りがないのです。しかも、人間の心は何者にも支配されることが無く自由自在でありうるのです。まさに、無よりして無尽蔵の宝を生み出す能力を持っているのが人間であります。
人間の姿そっくりの動物がいて、其の名をヤフー(Yahoo)というそうですが、インターネットの検索会社にこの名前を採用した人達がいますが、コンピュータの分際をわきまえた命名であるといえます。
人間は神そのものでありますが、コンピュータはその機能の一部分の模倣拡大であるからです。余談ですが、青年時代に「家畜人ヤプー」という変な本が地下出版されたことがあります。この本の内容は、日本人が白人の奴隷になってその家庭で椅子や便器に成り果てて、しかもその境遇を喜んでいるというもので、戦後のアメリカ迎合主義をＳＭ的に皮肉ったものです。私は、この著者を戦後日本社会を嘆く愛国者の一人であると信じていますが、なんと、この本はいまや堂々ときれいな装丁で売られていました。情報化社会というのは、情報が洪水のように溢れて清濁かまわず流通させてしまうようです。インターネット上においても、あらゆる情報が野放しで掲載されています。天地の間で人間が生きている間に、出来ることは知れていますから、何でも自由に書いてもかまわないでしょう。見たくなければ見なければいいのです。
地球上だけでも無限とも言うべき種類と数の生物が生きています。それぞれの生物にはそれぞれの生活があります。人間として生まれてきても、自覚が足りないとヤフーになってしまいます。私は、全ての人間が正しい自覚を得て、決してヤフー状態で生きていくことの無いようにするためにこのホームページを作ることにしたのです。
人間は万物の霊長であり、神の霊を宿しています。人間は地球生命世界の統治者であるのみか、広大無辺な無数の天体をも包括する世界の支配者でもあります。
万物を存在させたり消滅させたりする能力が人間には備わっているのであります。この能力により、我々は遠い昔に多くの星雲をふくむ宇宙天体を創造したのであります。また、肉体の人間についても、数百万年前に基本モデルとして現在使用している人類型ＤＮＡを作りました。このモデルについて若干の不満もあるかと思いますが、大多数の人はこれで可しとされている筈です。
肉体人間は一応五官感覚で操縦できます。しかし、寿命部分や生理機能の基本的部分はいじれません。従ってじたばたしても肉体は生老病死の因果律に拘束されます。
私が正覚を得ていない若い頃の疑問は全て解かれました。その基本的疑問、人間とは何か。答え、人間は神そのものである。
肉体は人間の道具であって、人間はそれを使って地球上の全ての生物とともに天国浄土を完成させる使命があるのです。人間の肉体は大変魅力的で機能的で、地球上の生物では最高の作品であります。頭の先から足の先まで大切にすべきで、薬品で加工したり、気にいらないからメスで切り取ったりするのは実に愚かであります。肉体を尊重しない物質的医療行為は有害無益と知るべきです。正しい自覚を持てば、人間の肉体は常に健康で、病気や怪我は現れません。現実に病気や怪我をして苦しんでいる人は、本来の自覚に戻ればよいのです。
私達が日常接する全ての出来事にはそれぞれ意味があります。これも余談ですが、ユーミン（正式名は、松任谷由実というのでしょうか）の作った歌詩にも「目に映るすべてのものはメッセージ」というのがありましたが、彼女も自称天才ですから、真理に気がついているのでしょうね。
日常生起する事件には些事大事の区別なくメッセージが含まれています。其の瞬間に其の人が発生している想念が現実化しているのです。従って、自分の環境と全ての事件の責任は自分自身の心にあります。肉体上の変化も、事業経営上の状況の推移も、正しい自覚によってのみ好ましい展開をします。我々はただ感謝してその有り難い限りない恵を受けるだけ、という生活が本物です。人間は、空を飛ぶ鳥のように、蒔かず紡がず、巡り来る恵を楽しみ、皆ともに和すだけで、十分この地球生活ができるようにしてあります。
ロックフェラーは資金運用がうまい人でしたが、彼は取り扱う金額の数字にとらわれてはいけないと警告しています。一ドルと一億ドルの違いは、単にゼロがついているかどうかということに過ぎないと言っています。金額の大小に心が引っ掛ると、正しい資金運用ができません。事象一般についても、その色、形、規模の大小に捕われず、その本質である実相をみなければ正しい判断が出来ません。五官感覚の錯覚を去り、無限の知恵者としての自覚により、世界の実相を見ることが大切です。
最近森喜郎前総理大臣が、日本の国は「天皇を中心としている神の国である」と言ったとか言わないとか話題になりました。日本の国が神の国である、こんなことは日本国民の初歩的な常識であるべきなのでありますが、現代の日本人の一部分の未だ悟らざる人々にはわからないようであります。日本共産党は唯物論に迷える亡者の政治団体ですから、ここぞとばかり反対意見を開陳し主張しているようです。しかし、そんな政党はやがて全世界から消滅することでしょう。（追記。平成１３年４月２６日、衆議院本会議で小泉純一郎氏が首相に選出された。小泉氏も森派だが、今回は密室でなく全国規模の選挙で選出されたのが目新しい。変革の時代に、より適任者を選んだといえる。参考：小泉総理大臣の所信表明演説）
ここで、釈迦だけが仏であるのではないように、天皇だけが神ではないと強調しておく必要があります。日本人は全員神であります。天皇は神国日本において祭政の中心となるべき役割を受け持っているだけであります。政治が不安定な時代だと、その機能も麻痺してしまうわけです。過去の時代を振り返ってみても不完全な政治権力が交代を繰り返しているばかりで、未だに日本国が理想国家には遠く及ばずにあることは残念であります。日本国の建国の理念は最初天皇に天降ったので肇国時代には天皇が祭政の中心であったのですが、天皇（国家の主権者）を私利に利用する亡者が台頭してきたので、以後今日に至る時代は試行錯誤の連続でしかありません。
最近１０００年の日本の歴史は天皇の受難の歴史であります。過去の亡者勢力の一つであった平家は、天皇の外戚となることにより天皇を私物化し、源氏との内戦に敗れ僅か二歳の天皇を作り道ずれにして滅亡しました。徳川３００年間は天皇を京都御所に閉じ込めて徳川一家の江戸幕府が日本を支配しました。その後、明治時代に、やっと薩長土肥の下級武士によって担ぎ出された明治天皇も、当時のヨーロッパ列強に習い富国強兵に走って軍部独裁と成り果て、ついに三代目にして史上初の日本敗戦という、かつて法華経の行者の日蓮が恐れた元にも勝る徹底的な洗脳力をもったアメリカによる占領統治の憂き目にあってしまいました。
戦後日本では、連合国が天皇を日本占領のために利用できる様に日本国憲法を作りました。マッカーサーは昭和天皇を戦犯として処刑できなかった代わりに、天皇を日本占領統治の道具として利用しようとしました。憲法で、天皇を国家の主権者でないとし、日本国の理念から切り離す一方、身分は保証し言わば幽閉状態に置き、特殊公務員としました。今上天皇は米人家庭教師をつけられてそのように教育されました。救いといえば、皇室典範が残り皇族の身分が明記されてあるので、かろうじて国体が保てたくらいです。
戦後の日本国憲法では、天皇は唯の日本国民の統合の象徴という飾り物であって、本来祭政一致の日本国家なのに、祭と政が切り離され、国政行為は人気投票のような選挙で選ばれた多くは俗人愚民の代議士が仕切り、神聖な日本国家創建の理念を受け継ぐ天皇の使命は封じられてしまいました。そのうえ、日本国民も外国の軍事行為に無条件に服して交戦してはならないとも規定されています。これは連合国が戦争で完勝したのであるから、旧約聖書の「ヨシュア記」ほど徹底的ではないにしても、古代ギリシャの戦争のように、敗戦国民たる天皇や日本国民が、無条件に連合国の奴隷になるのが当然であるという、西洋社会の愚かしい主張であり、日本国の本来の生命を完全に否定した作文であります。しかし、いかなる作文をし、自分たち（実験国家アメリカ）の風習を移植しようとしても桜の木に梅の花が咲く道理は無く、神国日本は不滅であります。長島が巨人軍は永遠に不滅です、といって辞めた時日本人に不思議な感動を与えたのは、巨人軍と神国日本とがオーバーラップしてイメージされたからでしょう。
いまの日本国憲法は、凱旋気分に酔っていられる戦後の一時的期間には多数派の支持があったかも知れませんが、戦後既に５０年以上を経た現在、人類の多数派はこれを支持しません。いまだにこれを有り難がるのは「家畜人ヤプー」と化したマゾヒストないし土井たか子位でしょう。このような自虐的憲法は既に無効です。一刻も早くこんな憲法を破棄しないと日本国の発展は望めません。モーニング娘が歌っているような「世界がうらやむような」日本国の再建は、今すぐ自主憲法を制定することから始めるしかありません。
私は次の章で日本国の再建について考えてみたいと思います。